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クジラの島の少女

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夏だから海モノの映画が見たくなりますね。・・そうでもない?
海賊にドキドキハラハラさせられるのもいいけど、
最近は思いっきり泣いて体の中の良からぬものを 
ドッドッビドブァッードッビドブァー!!!(山崎努さんのが大好き)
って出すのが流行りらしいですから。泣いてしまいましょう。
クジラの島の少女』は邦題で、原題は『WHALE RIDER』
原題の方が湿っぽくなくてカッコよく、内容にマッチしていると思う。
舞台はニュージーランド近くの小さな島。
大陸からクジラに乗ってこの島へ渡ってきた先祖の魂を大事に思う長老サマと
世継ぎとなる厳しさから逃げ出した長男坊の愛娘の話。
どこの伝統も、世継ぎは男子。孫娘の気質は世継ぎ「バイケア」にピッタリなのに
女の子であるため、何よりも伝統が大事であるため
爺様は孫娘の気持ちも、ましてや「バイケア」という彼女の名前すら認めようとはしない。
この「バイケア」と名づけられた女の子役のケイシャ・キャッスル=ヒューズは凄い。
名前が持つ重みも、それを受け入れられる強さも、あどけない可愛らしさも
すべて持ってる女の子なんです。彼女を見ているだけで胸キュンです。
舞台の島の文化、ダンス、歌、直面している問題ってのがよく見えるし、
クジラの島、といわれる通り映画の中ではクジラが大量に押し寄せます。
真の村のリーダー「バイケア」になれるのは誰なのか。
少女・バイケアは爺様に認めてもらえるのか。
傍目からは争いの無い平和な村でも、住民の心の中には葛藤があるのです。
大切なことが分かり合う両者だからこそ、互いに傷付け合い、それでも傍にいたいと思う。
ラスト20分ぐらいは涙が止まりません。良からぬものが体外へドバドバ出ますよ。
by gogo-8030 | 2006-08-04 16:12 | 映画感傷